コメ価格急騰の原因は、農林中金の外債投資の失敗。

「6月10日、小泉進次郎農林水産大臣(44)が、随意契約による政府備蓄米について、新たに20万トンを放出する方針を明らかにした。古古古米(’21年産)を10万トン、古古古古米(’20年産)を10万トンの計20万トンを追加で放出するという。」

古古古米(’21年産)を10万トン、古古古古米(’20年産)を10万トンの計20万トンを追加で放出する って・・要するに、コメは過剰に余りまくってるわけなんですよ・・

だから、古くなって食えなくなったコメを混乱に乗じて処分するということなのかな・・

そもそもコメが急騰した原因はコメの供給不足ではないんですよ、これは別に原因があるのだと私は考えますね。

コメの急騰の原因は、これでしょうね・・

「農林中央金庫が22日発表した2025年3月期の連結決算は、最終損益が1兆8078億円の赤字(前の期は636億円の黒字)だった。赤字転落はリーマン・ショックの起きた09年3月期以来、16年ぶり。含み損を抱えた低利回りの外国債券などを約17兆円売却し、損失確定を進めた。」

この農林中金の米国債値下がりによる約2兆円近い損失をどのように処理するのか、という単純な問題なんですね、誰が損失を被るのか、と。

これを、農林中金は以下のように答えてるわけです・・

「農林中金は1.2兆円の資本増強への協力を、農協や都道府県段階にある信連(信用農業協同組合連合会)などに要請している。」

つまり、巨額損失によって減少した自己資本を増資により補填して、自己資本比率を維持したいということでしょう、だから外債値下がりによる損失分を農協に対して割り当てる株式でカバーする、ということなんでしょうね・・

農協というのは全国の組合員の連合体ですからね、だから、組合員のカネを出せということですね、ところがそんなカネないね、ということでしょうね。

だから、組合員の負担分を、農協が組合員から引き取るコメの価格に上乗せすることで解決しようとしたんでしょうね、禁じ手だと思いますが・・結局、農林中金の1.2兆円の農協に対する要請というのは、国民に対する1.2兆円増税だった、ということですよ。

これをマスコミは報じない・・なぜ?・・選挙対策の問題のあるんだろうけど、またぞろ構造改革のつもりなんですかね・・第2第3の小泉改革なんでしょうかね・・