中国共産党が台湾に武力侵攻する可能性はゼロ。

「中国との関係に不安を感じるか聞くと「とても感じる」と「ある程度感じる」という回答が合わせて66%、「あまり感じない」「全く感じない」が合わせて31%でした。」

先の高市首相の国会答弁において、中国が激しく反発している問題ですが、中国が実際に台湾に対し軍事侵攻する可能性はほぼゼロではないのか、と思いますね。

まず、ひとつの中国というのは、中国共産党独自のプロパガンダであって、そのようなプロパガンダであっても、日本はそのような主張を承認しているのだけど、合意しているわけでもないし、実際に、中国共産党は台湾を実効支配してるわけでもないですからね。

台湾を実効支配してるのは、中国共産党ではなく中華民国なんです。だから、中国は、ふたつの中国で構成されとるわけですよ。

中国大陸を一党独裁する共産党が、これを話合いで民主主義体制である中華民国=台湾を話合いで併合することはない以上、中国が台湾をひとつの中国にするためには軍事侵攻するしかない、しかし、高市首相は、中国共産党が台湾に侵攻すれば、すなわち、日本国の存立危機事態を適用する、と国会答弁することにより、事実上、中国のひとつの中国実現のためには、日米軍と戦争しなければならなくなったのですね、しかし、中国共産党は、日米を敵に回し、国家と維持できるのか、という問題に突き当たるのですね。

結論から言えば、中国共産党は武力でもって台湾侵攻は不可能、ということでしょう、これは武力云々というよりも、現在の中国は、日米に経済を全面的に依存するから、まず、日米を敵に回し、台湾周辺で軍事行動はとれないのです。

まず、考えられるのは、日本側が存立危機事態を適用した場合、中国の動脈といえる日本の領土領海を通るシーレーンはすべて封鎖され、米国は、中国共産党幹部らの金融資産をすべて凍結し没収し、加えて、西側諸国は、中国共産党幹部の亡命を受け入れないですからね、非常に中国は危険な状態になります。

戦争遂行のための武力は、経済力に比例するため、まずシーレーンが完全に封鎖されると、中国経済は崩壊に危機に瀕することになり、中国国内に暴動が発生し、もはや治安維持に軍を出動しなければならなくなる。中国元通貨は、そもそも国際通貨ではないので、決済には使用できないから、国内の産業はほぼ壊滅することになる。

だから、中国共産党が日米を敵に回すことは現実的ではありません、よって、中国が実際に台湾に武力侵攻する可能性はほぼゼロだと考えられます。