「中国南部の広州市で毎年恒例の国際モーターショーが11月21日から30日までの日程で開催されている。高市早苗首相の「台湾有事」発言で日本との関係が緊迫しているが、ロイター通信は「日本車を見て回った中国人来場者は両国の関係悪化をさほど気にしない姿勢を示した」と伝えた。」
日中間でいろいろ紛争となっておりますけど、私自身としては、中国は重要な隣国であって、日本としても大切にすべきだと思いますが、何よりも障害となるのが中国の政治体制なんですね。
戦前体制を起点に考えると、私的にはこのような解釈しているのですが、中国大陸は満州人を主軸とする清国が支配する地域であったが、明治からの日清戦争で日本側が勝利し、清国体制が揺らぎ、さらに日露戦争の日本側の勝利により、日本軍の中国・ロシアに対する大陸進出が本格化したわけです。日清戦争以前から中国や東南アジア等に植民地支配を欧米列強がすすめていましたので、欧米列強にとっては日本は邪魔な存在だった。日本の中国大陸侵攻に対する大きな抵抗力は欧米勢であったことは確かでしょう、だから、欧米列強は間接統治を目論んで、日本側の直接統治を妨害したわけですね、これが現在も同じなんですけど、中国の現地勢力に対する支援なんですね、欧米勢は、蒋介石やら毛沢東らに加担しながら、中国大陸を日本支配から抵抗していた、と私は解釈しますね。本来、日清戦争日露戦争による日本の勝利により、中国大陸の日本支配の方向は確定的であったのです。
ところが、欧州勢はこれに巻き返しを目論み積極的に現地の抵抗勢力である蒋介石や毛沢東を支援したわけです、これにより、中国大陸は日本を主軸とする支配構造に加え、その他欧米勢の支援する蒋介石派と毛沢東派が入り混じる構造となった。日本側はまず、満州人の拠点である満州を押さえ、満州国を樹立、さらに、南京を拠点として汪兆銘を主軸とする南京政府を樹立することととなった、蒋介石の拠点だった重慶に対しては、日本軍による絨毯爆撃により陥落寸前まで追い込んだが、欧米勢力は諦めずに支援を続けたようだ。これら抵抗勢力を駆逐して、満州国と南京政府を併合し、統一中国を樹立するのが日本側の目標であったろう、と推断しますね。
結局、中国大陸は、日本VS欧米勢 の支配権争いだったのです。その後、第二次世界大戦となり結局日本は参戦したきた米国に敗戦し、中国大陸から大きく後退し、欧米支援により、蒋介石率いる国民党と毛沢東率いる共産党との争いを曖昧にしたまま、戦後体制を迎えることになる、当初、米国の支援した国民党が国連に加盟していたが、一転して、共産党一党独裁を認め、毛沢東派を中国と認めた、というのが現在進行形なんです。
米国は、多分、将来の日本復興に備え、先手を打って、現在の台湾と毛沢東派の共産党一党独裁体制を許容して、対日政策を考えて、現在に至るのだな、というのが私の理解です。
現在の戦後体制では、戦前のような、日本VS欧米勢 というような対立構造はありませんので、共産党一党独裁体制をどのようにするのかが、日米欧の大きな課題となるわけです、今残存するのは、中国と北朝鮮の共産党一党独裁体制にかかわる問題だけですからね、これを日米欧がいかに対処するのか、が今後の問題でしょう。
本来、中国国内の問題は中国内で解決すべきだが、現状難しいでしょ、だから、日米欧が何らかの介入を要するということなんでしょうね。
