旧日債銀・・大和証券に買い取られる・・

「あおぞら銀行は5月13日、大和証券グループ本社と資本業務提携を結んだと発表した。第三者割当増資によって519億円を調達し、大和証券グループは15.54%を保有する筆頭株主となる。あおぞら銀行は大和証券グループの持ち分法適用会社となり、社外取締役1名を受け入れる。

 あおぞら銀行は2024年3月期決算で、有価証券含み損の損失処理やアメリカ商業用不動産向け融資で多額の貸倒引当金を積み増し、499億円の最終赤字に陥った。増資によって財務体質を強化しつつ、大手証券グループとの連携で再出発を図る。」

あおぞら銀行なんて聞いたことのないネット銀行なのかと思ったら、かの、日債銀だった・・

私が学生の頃は、日債銀といえば三長銀とかいって金融債券を発行する長期貸付専門の国の政策銀行で、就職する先としては、超エリート銀行だった・・三長銀の発行する金融債というのは、割引債券で額面100に対して利息分を先割して販売するもので、窓口に現金を持参すればその場で割債券面現物と交換してくれるもので、国の認める脱税容認債券だったんです・・このような超優遇債券を無担保で現金と交換できる特権を有していたのが三長銀だったのですね・・だから、私の学生時代に興銀・長銀・日債銀というのは超エリートの高値の花だったんですよ・・この超エリート銀行のトップが興銀で、興銀入行の要件は東大法学部卒というウワサもかねがねからされてましたからね・・とにかく、三長銀、特に興銀行員の鼻っ柱は強くて、とんでもないエリート意識の塊だったと思う・・興銀の割債はワリコーと呼ばれ、営業をしなくても何せ脱税容認債券だから窓口で勝手に売れていくし、興銀の貸付先は、関電や大ガスなんかの公共事業者だったから、貸し倒れも心配もないから、行員は一切にして営業の必要もなかった・・これが街の銀行、例えば都銀あたりとは違うところで、しかも、都銀よりも年収が当然に高かったのですよ、だから、学生の就職先としては高根の花だった、というわけです・・

ところで、あおぞら銀行ですが・・かの超エリート銀行の日債銀が、大和証券に買い取られる、しかも、たったの500億円ポッチの赤字が原因で・・とか・・ホントに隔世の感がありますね・・私にとっては、相当衝撃なニュースでしたね・・