財務省官僚はなぜザイム真理教の信者なのか・・
ザイム真理教とは、経済評論家の森永卓郎氏が発案した用語らしいんだけど、増税することが日本国民が救済される唯一の方策である、という宗教のことなんですね・・
恐らく、この宗教は財務省が旧大蔵省から引き継いだ財政均衡主義に基づく強固な信条で、分かりやすく言いうと、収入と支出は一致しなければならない、ということなんだろう・・
しかし、それも表面的な俗説や想像の域を超えていない説だと思いますね。
なぜなら、財政均衡主義の目標はインフレを解消することにあるからです。
社会に存在する目に見えない富の大きさと貨幣の数量とのバランスである一定のポイントがずれて不均衡化した時に貨幣価値が変動するわけですよ。
一般に、インフレ化した方が国民の精神的ダメージは少ないのかもしれないけど、本来はインフレもデフレもない通貨を実現することが最も公平な社会を実現することになるのだと私は思うのですけどね・・
ザイム真理教の教義の根本なんですけど、本来の理想は、円がインフレでもなくデフレでもない常に一定の変わらない価値を持ち続けることでしょ、それは正しいとは思うのですけど、実際に財務省はひたすら増税を追求して国民を痛めつけている、というイメージになっちゃってるわけですよね、要は、円が全く物価変動に動じない不滅の価値を有する通貨になることが財務省の目標でなければならない、と私は思うのです。
そうすると、財務省の究極の目標であるならば、通貨の総量を規制するのではなく、物価上昇に対し最も対抗力のある基準を担保にしなければならない、ということでしょ。
つまり、日本の通貨政策の根本はそうではないのですね・・だから、ザイム真理教は間違ってるのですよ、日本の政策目標は増税を課すことで通貨の総量規制をすべきではないのですよ。
具体的にいうと、円通貨がインフレ化しない唯一の方法、それは円がインフレ化しない基準となるものを担保に管理すべきなのだ、ということです。
かつて権力を誇ったローマ帝国の通貨は現在価値を有するのでしょうかね・・実際に純金の通貨は現在でも価値がありますね、むしろ、非常に価値が上がっているでしょう、物価の上昇にリンクして価値が均衡しているのですよ。
実は現在の通貨基準は、特に日本の場合は、米ドルが基準なんです・・しかし、対金価格でドルの価値は現状どうなってるのでしょうかね・・1トロイオンス(31.1g)2000ドルを超えて以上最高値を付けておりますね、つまり、米ドルの価値は確実に低下しているのですね。
そのインフレ通貨である米ドルの価値基準としているのが円なんですよね・・だから、円は確実に劣化しているということですよ、米ドル基準の円なのに、米国国民に財産に日本財務省が課税すれば本当の財政均衡主義は実現すると思いますがね・・違うでしょ・・
日本国内だけに限定して課税して、国内だけの財政均衡主義なんて目標にしちゃうと、課税された国民の財産が海外に流出するだけになっちゃうんですよ。
だから、結論をいうと、いわゆる財務省のザイム真理教のご本尊は、米国サマでした、そういいうことなんです・・誰も言わないことですけどね。