「松野官房長官は13日の記者会見で、「日本の金融システムの安定に重大な影響を及ぼす可能性は高くない」と述べた。SVBは資金繰りや運用資産の金利リスクに対する管理が甘かったとみられているから」
米国の銀行が倒産したとか大騒ぎになっておりますけど、これで先にあったリーマンショックのような大パニックが連鎖すると考えるのは早計でしょう・・
というのも、金融システムが崩壊するというのは人為的に引き起こさないと自然とは起こらないものだからです。
金融というのは、例えば、琵琶湖の水面のようなもので、急激な雨量が増加したところで多少水面が上昇したところで大阪に向けて川の水が増量するだろう程度で、琵琶湖自体が洪水になってしまうようなことはあり得ないからですよ。
結局のところ、資金の流れの一時的な問題に過ぎず、中長期的には全く問題ありません。
銀行の資金繰りは基本的に自己資本では全くカバーできず、ほぼ他者からの借入に依存することになる、その借入は一般の商業銀行であれば預金者からの預金、その他金融機関同士が資金をやり取りするインターバンク市場でもって常時融通してるわけです。
仮に、数行の銀行から預金が引き出されても、インターバンク市場から少々高めの金利を出せば不足分の資金は融通できるし、いざとなれば中央銀行による緊急融資もあるんです。
仮に、金融ショックって種類のパニックが起こったとしたら、それは人為的に引き起こされたものだといえる、と思いますね。