「2022年9月に労働政策研究・研修機構が発表したNHKとの共同調査では、「中流の暮らし」を送るのに必要な年収についての回答で600万円以上とする割合が最も高く、過半数が「中流より下の暮らしをしている。
20〜69歳の男女を対象とした調査で有効回答数5370人のうち4割が「親より経済的に豊かになれない」と考え、「日本では、努力さえすれば誰でも豊かになれる」という考えに否定的な傾向だった。
イメージする「中流の暮らし」とは、「世帯主が正社員として働いている」「持ち家に住んでいる」「自家用車を持っている」の割合が高い。学歴が高いほど「結婚して、子どもを育てている」「子どもに高等教育を受けさせることができる」とイメージしていると答えていたことが分かった。」
私が学生だった80年代初頭は、今から考えると、日本経済、国民生活が絶好調の時期なのだと思いますね、あの頃はあの頃なりに大変な激動期だったのだけど、ジャパン・アズ・ナンバーワンといわれ、日本企業は軒並み時価総額が世界トップクラスとなっていたし、国民意識としても「総中流社会」といわれていた・・つまり、国民は少なくとも経済的にも余裕があり、それなりに幸福感があったのだと思いますね・・
それが80年代中盤以降になると政治の世界でニューリーダーと称された、竹下(経世会)、宮沢(宏池会)、安倍(清和会)の争いになった。あの頃は、経世会(田中派)の勢力が圧倒していて、清和会(米国派)はほぼ影響なかった。しかし、その後の政治動向を判断するに、米国は相当の勢いで日本政治に介入し圧力をかけ、自ら主宰する清和会をバックアップしていたことがわかりますね・・まあ、結果、現況に至ると・・
現況、戦後80年になっても相も変わらず日本は米国の植民地でまるっきり主権のない国家というのか、米国の認める範囲で自治権が主張できるだけのショボい国家で、自虐的にいえば、日本の世界での地位というのは、単にカネがあるだけの非主権国家に過ぎません。
法律用語で所有権ってあるでしょ。所有権は最も強い権利だといえるでしょ、何せ所有物を自ら処分できる権利があるからです。しかし、その所有物も他人に占有されることもあるわけですよ、所有物を他人に占有されると占有権という権利が発生します。
例えば、不動産があってその所有権が自分にあっても、それが知らない間に他人に占拠されていた、ということになると法律上その占有者に占有権が生じるわけですよ、例えば、地上権があるとかいって主張するわけですよね。地上権は物権なので強力な権利といえますね。場合によっては、所有者は他人の占有権たる地上権を法律上の権利として排除できない可能性もあるますね、まあ、日本の現状とはそのようなものです。
何せ、日本領土全域に米国最強の第7艦隊がドクロを巻いているのですよ、本来、主権国家に他国の軍隊が駐留することなどありえません、主権侵害ですからね。それがなぜ日本領土内に外国軍が常駐しているのかというと、戦後日本が敗戦して以降米国に植民地として米国が日本を支配しているからです。
まあ、だから、日本国民がいくらカネがあっても国自体に米国が認める自治権の範囲でしか主張できない国なのだから、その所有物たる資産も、宗主国たる米国が支配することになっちゃうんですよ。つまりね、日本国民の有する巨大な資産が国民の所有物ではあるけれど、その使用権者は米国側にあるのですよ、だから、実は日本国は世界一の巨万の富を有する国なのだけど、その巨万の富の使用権は米国側にある。
ま、そのような理由で、日本国民は大金持ちなのだけど、その所有するカネを使う権利がないから、貧乏生活を強いられている、ということなんですよ。