「黒田東彦日銀総裁(77)の任期が残り半年となり、政府は次期総裁人事の検討を本格化させる。後継としては雨宮正佳副総裁(67)、前副総裁の中曽宏大和総研理事長(68)が有力視される。日銀が2%物価目標の実現へ続けている「異次元金融緩和」の正常化をどう進められるかが「ポスト黒田」の課題となりそうだ。」
日銀総裁人事は、旧大蔵省官僚と日銀プロパーが交互に就任するというたすき掛け人事というのが慣習になっているのですよ。
旧大蔵官僚の黒田が永年総裁をやったので、次は日銀プロパーの雨宮がやることになるんだろう・・しかし、当の雨宮は消極的なんだろうな‥何せ、歴史的にも稀にみるトンデモ総裁の後釜となり壮大な敗戦処理が不可欠なのだから・・岸田から頼まれても頼まれても断りたいだろうな・・
これからは、ゼロ金利解消に向け舵を切ることになるが、そうすると金融市場は相当揺すぶられることになる、結局、その責任問題なんだな・・大体のところ、長期金利で1%~2%程度の水準に戻すのが目標になってくるだろう・・
何よりも、日銀の保有する国債の処分なんだけど、処分自体は従前の民間に国債を開放するだけだから、順次償還する国債に対し現金を放出するだけなんだけど、問題はその簿価の問題で、日銀は1年分のGDP相当の金額の国債を高値追いでもって買い集めているから、償還する度に原価割れを引き起こし、巨額な赤字を日銀本体が抱えることになるのだね・・
要は、今後、日銀は巨額な赤字を抱え債務超過になる方向であり、日銀再建が国家課題になっちゃうのですよ・・どうするのかね・・想像もつかない。