大塚家具残念・・

「株主総会では、株主の男性が古参の取締役を名指しして苦言を呈する場面もあった。すでにヤマダHDは大塚家具株の過半数を保有しており、完全子会社化の議案は賛成多数で可決された。8月30日でジャスダック市場を上場廃止となる。

 大塚家具では、きめ細かな接客を売りにした高級家具路線の勝久氏と、幅広い客層向けの品ぞろえで路線転換を図る久美子氏が対立。2015年の株主総会では、相手を経営から外す取締役選任案を出し合い、委任状争奪戦を繰り広げた。

 この総会では久美子氏の改革路線が支持され、勝久氏は会社を去った。しかし、担当者が付き添う接客方法をやめるなど、高級路線に偏ったイメージの払拭ふっしょくを図った戦略は裏目に出た。」

私はマンション住まいなんですが、家具や調度品などは大塚家具を使ってます。結構、大塚家具好きなんですよ、だから、大塚家具自体がなくなるというのは残念ですね・・

結局のところ、経営方針を巡って迷走してしまって結論のでないまま終了してしまったって感じですね。何といっても、経営とは結果がすべてですから、数字が伴わない経営はダメなんですね、とりわけ、上場会社となれば特にそうです。

久美子氏は、多分、ニトリやイケアの台頭でより大きなマーケットに参入して大きく売上を上げるためには、勝久氏の作ってきた高級路線オンリーでは限界があると見たんだろう。しかし、私個人の心証としては、大塚家具がニトリやイケアを意識して欲しくなかったな・・誰が何を言おうが、超然として、不器用として、デンと構えて欲しかった。そんなことよりも、もっと高級オタクを相手にした商材の研究をして新しいマーケット開発をしてほしかったな・・少なくともそういう会社になってほしかった・・

もう少しはっきりいうと、日本の家庭にレベルの低い粗悪な中国製品で溢れさせないでいただきたい、と思うんですよ、安物オンリーの国際化には反対です。

とはいえ、私の部屋にもニトリ製のフロアランプがありますが・・10年くらいで見事にスイッチが故障し電気がつかなくなった・・デザインも機能も中国製の粗雑なものだし、耐久性も全くない・・安いものだから仕様がない捨ててまた新たに買うか・・ってことになる。

そうすると、ゴミだらけです。日本の家庭にある家具って、ほとんどというか全く財産的な価値はありません、再生不能なガラクタだらけです。そうなんですよ、日本ってガラクタ社会なんです・・

欧州なんかを旅行すると、昔の家がそのまま昔のまま整然と、当然として、堂々と残り続けているのですが、あれを見ると憧れますね・・文化だな・・って思う。保守的なようだけど、あれこそが高度な文化社会なのだ、と私は思ってしまうのですよ。