孫正義、終わりの始まりなのか。

「スイスの銀行クレディ・スイス・グループはソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義氏個人との長年にわたる融資関係を最近解消し、ソフトバンクGとの取引も縮小したと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。

報道によると、孫氏は保有するソフトバンクG株をてこにクレディ・スイスなど金融機関から資金を借り入れてきたが、孫氏がクレディ・スイスに担保として差し入れた持ち株が5月にゼロになったことが、日本の規制当局への届け出から明らかになった。

ソフトバンクG傘下「ビジョン・ファンド」の投資先だった英金融会社グリーンシル・キャピタルが3月に破綻したことで、クレディ・スイスは多額の損失を被った。ソフトバンクGの広報担当はWSJに対しコメントを控えた。」

私は、大学を卒業してから国際証券(現三菱UFJモルガンスタンレー)に入社して大阪梅田から東京新宿本社、吉祥寺、京都と転勤を繰り返した末に、兵庫銀行のベンチャーキャピタルに転職して、上場見込みの企業に対する投融資をして上場支援する仕事をしておりましたが、その後、バブル崩壊となり、兵庫銀行が倒産してしまい、職場がなくなってしまったんですね・・

私のサラリーマン人生はそこで終了して、その後起業して会社経営をしております・・現況としては、その会社の代表取締役を兼ねて、行政書士事務所を経営しているんですが、孫正義らを見てると、彼らはバブル崩壊にも生き残り、しぶとく拡大を続けてきたんだな・・大したもんだって思っているんですよ。

しかし、相場って勝ち続けるってほぼ不可能な世界なんです。

株式など相場は経済的な変動で激しく乱高下するから、その経済の動向の正確な予測などほぼ不可能だからです。孫正義がここまで生き残ってこれたのは、恐らく政治的な理由なのかなって思いますね・・つまり、政治的な意味がなくなれば、保護をする理由がなくなる、ということです。

孫正義が現在もなお生き残っているのは、経営的な超能力があったとかたまたま運がよかったとか、そんな理由ではないと私は理解しています。

非常にイメージ的なんだが、山崩れが起こる時は少々何らかの前兆ってものがあるんだと思う。台風等による大雨が降って地盤が相当程度緩んだと考えられるなど、何かの予兆的なものがあると思うんです。

クレディスイスの拠点のあるスイスは世界的な大富豪等が挙って住居を構えるような地域で、スイスが政治的に永世中立だというのも、世界の権力者、大富豪の資産がスイスで保全されてからです。

つまり、スイスは金融の情報の拠点なんですね。そのスイスの銀行が孫正義の資産について懐疑的に感じているということは何らかの前兆なのではないのか、と私は感じるんですよ。

米国FRBが米国国内金利を引き上げる旨アナウンスしていることに連動しているのではないのか、と思う。孫正義、これで命運が尽きたのか・・私は何となくそのような予感がするのですが、考え過ぎですかね・・